「訪問美容日記。52」阿部 | 表参道の美容室・美容院 グローブス - THE GLOBES -

2023年、卯年

明けましておめでとうございます。

昨年は皆様に大変お世話になりありがとうございました。

心より感謝申し上げます。

久しぶりの投稿になってしまいましたが…

2023年、新年最初のブログを書かせていただきこれを改めて今年の自分の決意にしたいと思います。

昨年は、訪問美容で学んだことは自分にとってとても大きいもので考え深いものがありました。

目に見えない大切なことこそが大事である！ということが本当の意味でわかるようになった一年でありました。

 

訪問美容の仕事もだんだんといただけて増え始めると同時に

問題点や、改めて考えなおさないといけないことなど、

様々なことの難しさを痛感しました。

今までは手早く髪の毛を切る。

体の状態に合わせて施術する。

ご家族や職員方々の要望(介護や介助のしやすさ)に応える。

という姿勢でやって参りましたが、

訪問美容とは1番に

『命にたずさわるということ』

いつも忘れてはいませんでしたが、本当の意味で理解することが何よりも大切で大事である！ということが心で受けとめられました。

「命にたずさわる。』このことは本当に大きく深いものです。

人生の大先輩の、美容を通して少しでも心地よくお過ごしいただくための時間を作ることの大切さ、重要さを学びました。

そして何より

「ご本人と、そのご家族の心に寄り添って、その心に語りかけること。」

その方々のお心に、どれだけ耳を傾けて語り合えるか？！

身近な人の役にたてるような仕事がしたいと始めた訪問美容、

ある意味サロンの延長である

技術を、髪型を、キッチリすることのような仕事になっていたのでは…

髪を切るだけの業者になってはいけない！

そのことに美容師として19年、訪問美容師4年になって気がついた思いです。

訪問美容師であるならば、

今日僕は髪を切りにきました。

という気持ちを優先にするのではなく、

今日は〇〇様はお元気ですか？そのご様子にお会いしに美容をさせていただきに来ました。

の気持ちで入りました。

そうすると目の前のご利用者さんを

尊重しようとする気持ちが生まれたことが恥ずかしいのですが大きな気づきでした。

その心で髪に触れる、不思議なことにその方の髪の毛の質感や悩みが手に感じてハサミが動いているのです。この感覚はサロンでは感じたことのない初めてのものでした。

 

髪に触れるということは、もしかすると…心に触れるということなのもしれません。

このことは、訪問美容師として私の永遠のテーマでもあると思いました。

本年は、この大切な心と永遠のテーマを掲げ、

美容の手を止めることなく邁進してまいりますので、

どうぞよろしくお願いいたします。

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阿部