「訪問美容日記。阿部」⑨ | 表参道の美容室・美容院 グローブス - THE GLOBES -

いつも訪問美容日記を読んでくださり、ありがとうございます。

阿部でございます。

早いもので、

今年もあと１０日ほどとなりました。

２０１８年も カウントダウンになりますが…

いよいよ「平成」という時代が終りになりますね。

なにか、とても寂しい気持ちもなります…。

新しい名前になる大切な時こそ、気持ちを新たに！

昨日はサロン前の午前中は、

都内の某施設に、ご用命を受け訪問美容に行かせていただきました。

髪の毛を綺麗にして、新しい年をお迎えさせていただきたいと。お正月を迎えたいと。

施設内のグループホームなどは、一度のお伺いで３～4名様をご案内させていただいているのですが、

昨日は、

師走のこの忙しい時もあり、職員の方の多大なお力をお借りし

6名のご利用者様をご案内させていただきました。

なんとご利用様皆様「黄色のパンプレット」を手にもって、施設に来てくださいました。

私はそのお姿に、本当に感謝とありがたい気持ちで、身が引き締まる思いでございました。

お一人お一人様に、感謝の思いと心を込めてカットやシャンプーをさせていただきました。

順番を待っていただいている間、少しでもお身体が負担にならないように、そして苦痛にならないように、

リラックスしていただけるようにと、音楽だけでなく、以前職員の方からお話しを伺っていたアロマでの、匂いからのリラックス効果をやらせてもらいました。

来年は、アロマの種類や効果効能など、リラックスについても色んな面からも学ぼう。と、宿題がまた一つ増えました。

いくつになっても、学ぶ こと、教えていただけることこそ、己を止めることなく伸ばすことであると、私は日々人生の大先輩方から教えていただいている所存でございます。

今回のご利用者さまは、なんと１００歳を超えている方が

6名中3名もいらっしゃいました。

「平成」が最後の今年、昭和生まれの私が、大正生まれの方、昭和初期生まれの方、色んな方のご用命をうけて、美容をさせていただけていることに、心より感謝の気持ちでいっぱいになりました。

美容は、世代を超えても、お伝えできるものだと深く感じました。

この時、祖母の気持ちが改めてわかった自分がいました。

こちらの施設のみなさまは、美容をされる時、車椅子でのご移動です。

車椅子の動きというのは本当に難しいものです。そして、乗り方、動かしかた、様々な注意がありきちんとおこなわないと大きな事故にさえなってしまうものです。ですから、それだけ車椅子での移動は細心の注意が必要になるものです。

シャンプー台の右斜め四十五度の位置に車椅子を配置し、

なるべく自力で脚を使っていただき(筋力が衰えてしまうので)、リハビリの一環としても

1、2歩頑張っていただきます。

ヘルパー様は、ご利用者様の腕を自分の腰に回し抱えます。

僕は、ご利用者様に万が一があっても倒れないように、腰を支えています。

こうして二人三脚で、移乗していただきます。

私も、施設に行かせていただくにつれて、目で見ていることだけではわからないことを、たくさん学ばせていただいております。

ヘルパー様から、ご利用者様から色々教えていただきながら、時には協力しあいながら、様々なケアの方法を勉強させていただいております。

美容の施術の時間は短いですが、

ご利用者様にとっては、長く不安で怖いとも思えてしまう時間だと思います。

「不安な時間を気持ちよい時間に変える。」これが、訪問美容の任務だと私は思っております。

だからこそ、必死に懸命に努力する限りであります。

２０１８年・平成の最後、あと二回、こちらの施設にお伺いさせていただきます。

サロンも訪問美容も、平成最後の１２月は、特別な意味でもある、この「美容」がとても必要とされる時期ですので、皆様に一層喜んでいただけますように頑張らせていただきます。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

これからも、サロンと訪問美容と努力してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

グローブス表参道

NPO法人 日本理美容福祉協会

阿部亮輔